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舎人公園の皇帝ダリア2016 [舎人公園での植物観察]

毎年舎人公園の皇帝ダリアの記事は本ブログで紹介させて頂いております。今年も見事に台風の被害を克服して立派に咲き始めました。本年も28本もの数があり、それぞれに沢山の花を咲かせてくれ、非常に見応えがあります。12月の霜が降りる頃まで見られます。都内でも有数の本数で次々と咲いてくれます。本年はハイブリッドで世界初とされている背の低い皇帝ダリアも見られます。是非見に来てください。

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開花し始めた皇帝ダリア1

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開花し始めた皇帝ダリア2

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ハイブリッド皇帝ダリア:草丈が2m位と低い視線で見られます。普通の皇帝ダリアは草丈4mにも達します

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咲年の皇帝ダリアの開花最盛期の写真です。今年も昨年以上に本数が多く見応えがあります


舎人公園野草園のヘビウリ [舎人公園での植物観察]

ヘビウリが毎年舎人公園野草園で結実しています。今年も見事に実が着きました。舎人公園のヘビウリの本ブログでの記事は2012年7月27日と2013年9月2日の2回あります。

ヘビウリはカラスウリやキカラスウリと同じ仲間のウリ科カラスウリ属の蔓性草本で、インド原産です。明治末期に渡来しました。花は雌雄同種で雄花は房状、雌花は単生し、花びらはレース状でカラスウリやキカラスウリそっくりで魅力的です。栽培方法は発芽が難しいですが、2013年本ブログ投稿の「ヘビウリの栽培」をご参照下さい。なお、病害虫の被害は少ない方ですが、最も注意が必要なのは尺取虫に似た行動をとるウリキンウワバの幼虫(蛾)による被害です。年数回発生し若い葉を食害します。手で潰すとか農薬で駆除しないと雌花が落ちてしまいます。

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ヘビウリの実:長さは1m位です。

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ヘビウリの実:未熟で長さ40cm位です。あまり蛇らしい形をしていません。

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ヘビウリの雄花。

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ヘビウリの雌花:花の中ほどに毛があるところが実ります。

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雄花の正面でとても美しい花です。

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雌花の正面で雄花と同じに見えますが、基部に小さな実のもとが着生し、雌蕊で区別できます。雌蕊は残念ながら本写真ではわかりません。


舎人公園野草園の野草 [舎人公園での植物観察]

舎人公園野草園には常時400種程度の野草が生育し、多くの野草に名札が付けられており、野草の勉強・観察には最適と思われます。2013年発行の「足立区の野草・ポケットガイド」に紹介されている341種より多くの野草が観察可能です。ヤブレガサ、ヤマブキソウ、セツブンソウ、ウラシマソウなどの山野草で半日蔭を好む種でも生育可能なスペースがあり、野草の種類は豊富です。今回は、現在咲いている野草を中心に一部ではありますが紹介させて頂きます。

この野草園には、珍しい種、比較的目にすることの少ない種が沢山見られます。例えば、シモバシラ、オオアマナ、ツルボ、ミヤコグサ、ヤエドクダミ、ラショウモンカズラ、キバナアキギリ、ヒヨドリジョウゴ、ホンタデ、コゴメイヌノフグリ、イヌノフグリ、ハナイバナ、カラクサケマン、ナギナタコウジュ、シロネ、ハンゲショウ、ツユクサ(紫花)、スズメノテッポウ、ショウブ、アキカラマツ、キンミズヒキ、ヌスビトハギ、コンロンソウ、カスマグサ、タコノアシ、ニッコウキスゲ、レンゲショウマ、ショウブ、ヤクシマススキ、ウマノスズクサ、ワラビ、その他多くの種が生育しています。

野草以外では、メンデルのブドウ、アーティチョーク、皇帝ダリア、ヘビウリなども見られます。

本野草園の紹介として、ホームページ(HP)”舎人公園野草園があります。舎人公園野草園で、検索して見て下さい。実に多くの野草が検索可能で、個々の野草には説明と詳しい野草写真が見られます。野草図鑑となっています。本HPの作成は野草ボランティアが担当しています。

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ウラシマソウ

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オキナグサ

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オドリコソウ

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ヒメオドリコソウ

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コバンソウ

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シラユキゲシ

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スイバ(スカンポ)

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セツブンソウ

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タカトウダイ

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トウダイグサ

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ニリンソウ

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ノボロギク

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ヤマブキソウ


舎人公園の皇帝ダリア [舎人公園での植物観察]

舎人公園に皇帝ダリアが導入されて今年で6年になります。平成10年本ブログで皇帝ダリアの苗木造りを投稿したところ多くのアクセスや問い合わせ、引用がありました。茎を節毎に切断して作った苗木で増やし、今年は35本が開花しました。数回の強風で痛めつけられましたが何とか開花に漕ぎ着けました。丈は4メートル位です。今月11月20日に足立よみうり新聞に紹介される予定です。以下開花の様子をご紹介いたします。

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開花した皇帝ダリア

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開花の様子、赤色が強くでてしまいました。

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皇帝ダリアの遠景風景


舎人公園野草園のレンゲショウマ [舎人公園での植物観察]



舎人公園野草園でレンゲショウマが見られます。

平地では栽培が難しくあまり見かけないレンゲショクマが舎人公園

野草園で開花してきました。今月いっぱいは次々開花します。3か所

に生育していて、2か所は日蔭~半日蔭で、あと1か所は日向なので、

遮光してあります。

レンゲショウマはキンポウゲ科の多年草で、山地や深山の湿気のある

林下に自生しています。関東では、御岳山のレンゲショウマの群生地

は有名です。

このような限られた環境で生育するレンゲショウマの舎人公園野草園での

生育に成功して4年目になり、毎年春になると新芽が出てきて7月には開花

します。株数も増え全体で20株ほどあります。写真でご紹介いたします。

レンゲショウマの記事は本ブログで201492日に投稿してあります。

ご参照下さい。

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御岳山の群生地:果実の姿が面白い。

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昨年のレンゲショウマの遮光風景:白い寒冷紗で遮光したのですが

真夏葉が日焼けしました。

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今年は黒の遮光ネットで遮光。日焼けは起きていません。

数十個の蕾があります。

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日蔭で咲き出したレンゲショウマ。

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ヤブミョウガなどが混植されています。

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巨大なレンゲショウマの花:レンゲショウマの花茎は3~4cmの

ものが多いですが、写真の花は5.5cmありました。

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上の花と同じ花を、花びらが落ちる直前にサイズを測ってみました。

約5cmでした。満開時より花弁が5mmほど縮まり短くなっていました。




舎人公園のレーガン桜 [舎人公園での植物観察]

舎人公園のレーガン桜

明治の頃、五色桜の花見で有名であった、南足立郡江北村(足立区江北)荒川堤の里桜の苗木を、明治45年(大正元年・1912)、ワシントンのポトマック湖畔東京市長が送った。その桜の苗木が成長して現在ではポトマック湖畔はワシントン桜として世界的な桜の名所として花見で賑わっています。その後、五色桜の本家の桜が伐採され衰退し、昔の面影がなくなりました。五色桜の復活を願う地元住民の働きにより、半世紀後の昭和56年(1986)、ついに五色桜の里帰りが実現したのです。昭和57年この里帰りの桜(ソメイヨシノ)が舎人公園に植えられました。日本との友好の桜に深い係わりのあるレーガン大統領夫人に因んで、都知事によって“レーガン桜”と命名されました。

現在、例年より遅い満開です。

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満開のレーガン桜(舎人公園サービスセンター脇)。 

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懐かしい写真です。写真をクリックし、大きくして見てください。

レーガン桜記念碑と解説より。


アカミタンポポが冬に開花 [舎人公園での植物観察]

アカミタンポポが冬に開花

アカミタンポポについては、本ブログで二回取り上げております。第一回 “舎人公園でアカミタンポポ発見2008年4月23日投稿)、第二回 ”アカミタンポポを探そう“(2009年3月25日投稿)。アカミタンポポの詳しい内容は投稿を御覧下さい。今年の一月は例年になく冷え込みが強かったのですが、アカミタンポポが舎人公園で二月初めから咲き始めております。小さな崖の陽だまりの良い場所で、ここには毎年アカミタンポポが沢山咲きます。

アカミタンポポとセイヨウタンポポ・雑種タンポポの区別は果実以外では困難なのですが、アカミタンポポが群落で発生している場所を知っておくと分かります。多くのタンポポは、今の時期はロゼット(前回投稿済)で冬の寒さに耐えて、春を待つのですが、一足早い開花です。アカミタンポポ、セイヨウタンポポともヨーロッパ原産の多年草で、共に明治時代に北海道に帰化したことになっています。寒さに強いことがなんとなく伝わってきます。

ちなみに、カントウタンポポも舎人公園の高台の南向きの土手で開花していました。

アカミタンポポ合成.jpgアカミタンポポがもう咲きました。 タンポポの果実2.jpgアカミタンポポの種は赤褐色、その他のタンポポは黄土色。 カントウ合成2.jpgカントウタンポポも咲いていました。

野草の冬の姿 : ロゼット葉 [舎人公園での植物観察]

野草の冬の姿 ロゼット葉

ロゼットという言葉をよく耳にします。語源は、英語Rosetteで、辞書によるとリボンなどのばら飾り(結び)、ばらに似た物、ばら形装飾、円花飾り、植物葉が地面に放射状に広がったものとあります。八重咲きのばらの花を上から見た姿を想定しており、植物のこのような姿をロゼット(ロゼット葉の集合)あるいはロゼット葉rosette leafと言っています。そのような葉を根出葉radical leaf:下記に説明と呼び、地表面に張り付いているタイプのみならず、やや立ち上がっているものもロゼット葉に含めるようです。

舎人公園で見られるロゼットには、終生根出葉で、ロゼット状のもの(オオバコ、キランソウなど)と越年草に多く見られる、冬ロゼットを形成するもの(ヒメジョオン、ハルジオン、オオアレチノギク、ヒメムカシヨモギ、アキノノゲシ、アメリカオニアザミ、メマツヨイグサ、ウラジロチチコグサなど)に分けられます。後者の冬ロゼットを形成する種は、冬の寒さに耐えられるように地表に放射状に張り付け、しかも多く受光できるように広く葉を広げています。これらは春になると茎が伸びて花を着けます。このとき、伸びた茎にも葉をつけ茎葉を形成する(茎生葉:cauline leafものが多いのですが、タンポポは茎が伸長して開花し、茎葉をつくりません。多くの種はロゼッロ葉の中心から茎葉が発達すると根出葉を消失する(例:ヒメジョオン)が、花期でも残る(例:ハルジオン)種もあります。

根出葉(こんしゅつよう) 節間が極端に短縮した地上茎の基部に着生した葉で、あたかも根から生じているように見える葉。

冊子“足立区の野草”(A4版30頁、野草302種解説付き写真紹介)が好評です。御入用希望の方は御一報下さい。実費で御送付させていただきます。この他の冊子 “舎人公園観察ガイド、”舎人公園での探鳥“、”草花栽培カレンダー“、植物雑学”も併せてご利用下さい。

アメリカオニアザミ・ロゼット.jpg 

アメリカオニアザミ:鋭い棘を持つ。

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オニノゲシ:ノゲシより手触りが粗い。

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カントウタンポポ:どのタンポポも冬のロゼットを形成。 

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メマツヨイグサ:この仲間も冬のロゼットを形成。 

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ヘラオオバコ:繁殖力が強く一面に拡散する。年間根出葉のみだが、寒さに耐える冬のロゼットを形成している可能性がある。ツボミオオバコも同様に感じる。

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キランソウ:一年中ロゼットを形成する。冬のロゼットとは異なる。オオバコも同様で、根出葉のみで過ごす。


舎人公園のコウテイダリア(皇帝ダリア) [舎人公園での植物観察]

舎人公園のコウテイダリア(皇帝ダリア)

台風14号の被害を無事避けることができたボランティア花壇内のコウテイダリア。昨年は、一株でも見ごたえがあったのですが、今年は昨年の株を挿し木して増やし(増やし方は本ブログ “皇帝ダリアの挿し木苗づくり” 参照、2010/6/6投稿)10株ほど順調に生育しています。草丈は2メートルを越え、最終的には3メートル程度になるでしょう。蕾が多数着いており、沢山の開花が今月中下旬~12月中旬に見られることでしょう。本数が多く、豪勢で、開花も長く見られることでしょう。

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昨年の皇帝ダリア 

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挿し穂から茎葉が伸びてきた(皇帝ダリアの挿し木苗づくり 参照、2010/6/6投稿)

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2m以上に伸びた皇帝ダリア群(2010/11/1)

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ツボミの皇帝ダリア(2010/11/1)


やっかいな植物の被覆野草 [舎人公園での植物観察]

やっかいな植物の被覆野草

最近、朝日新聞(2010/9/24)でも、野生化(雑草化)したアサガオ類が各種農作物を覆う被害が報告されています。舎人公園では、以前より、各種のつる性の植物が、草丈の低い植物を被覆遮光し生育障害を生じさせ、ひどい場合には枯死に至らせています。本文では、このように、植物を被覆して障害を生じさせる野草を“被覆野草“と呼ぶことにしました。

舎人公園の被覆野草として、ヤブガラシ(貧乏かずら・藪枯らし)、クズ(葛)、ノブドウ(野葡萄)、オニドコロ(鬼野老)、キカラスウリ(黄烏瓜)、ヘクソカズラ(屁糞蔓・ヤイトバナ)が以前から挙げられますが、最近、舎人公園でもマルバアメリカアサガオ、マルバルコウ、マメアサガオ、ルコウソウが野草見本園で蔓延ってその管理に手間取っています。しかし、何といっても本公園ではヤブガラシの被害が一番大きいです。下にそれらの例をお見せします。

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オニドコロがドウダンツツジを被覆

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キカラスウリがサツキを被覆

クズ、アベリア被覆.jpg

クズがアベリアを被覆

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ノブドウが野草を被覆

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ヘクソカズラがハイネズを被覆

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マメアサガオ・マルバルコウが野草を被覆

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マルバアメリカアサガオが野草を被覆

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ヤブガラシがユキヤナギを被覆


舎人公園大池にオオアカウキクサが大繁殖 [舎人公園での植物観察]

舎人公園大池にオオアカウキクサが大繁殖
 二年ほど前、舎人公園大池にオオアカウキクサの繁殖が認められ、
本ブログで紹介いたしました(2007年9月14日)が、当時はあまり
広がりがなく危惧の念を持たなかったのですが、今年7月現在、
その面積は大幅に増加してきました。このままでは数年後には
大池一面を覆う心配が生じてきました。そうなると、現在冬鳥
の餌になっている水草のハゴロモモが遮光のため絶滅してしま
懸念があります。そのほかどのような生態系の変化が起こる
か想像できません。
 一面に蔓延る前に除去した方がいいと思われます。
 
 実は、このオオアカウキクサ(下に解説)は特定外來生物法に指
定されているオオアカウキクサ(アゾラ・クリスタタ)ではないか
と推定しています。私の顕微鏡での観察(10x7)で葉の突起が
二個あるいはそれ以上あるものが多くみられること、根毛がほ
とんどないことなどがその根拠です。大きさは5mm~20mmで
日陰では緑色をしています。しかし外来種と農業用人工的雑種
との識別は野外では困難とされており、確定にはDNA鑑定
要のようです。
 
オオアカウキクサの解説
浮遊性シダ植物(多年草)。日本在来のアカウキクサ(A.imbricata)とオオアカ
ウキクサ(A.japonicaは絶滅危惧種ですが、外来アゾラ(オオアカウキクサ)の
うち、A.microphylla, A. caroliniana, A. mexicanaを統合したアゾラ・クリス
タタ(Azolla cristata)は、2005年6月より特定外来生物法に指定されています。
繁殖は通常胞子体栄養繁殖)で増殖しますが、系統によっては配偶体って、
有性生殖をする場合があります。オオアカウキクサは窒素固定性らん藻(シアノバ
クテリア)と共生しているため空中窒素を取り込んで生成したアンモニアを窒素栄
養源として補給しているため、富栄養湖のみならず舎人公園大池のような窒素栄
養分の比較的少ない水環境でもよく生育することができる厄介ものです。現在日
本に存在する外來のオオアカウキクサ類として特定外來生物のアゾラ・クリスタタ
と農業用に改良された人工的雑種があります。アゾラ・クリスタタの原産地はアジア
アフリカ、南北アメリカで日本へは1990年代合鴨(かも)農法に随伴して移入してい
ます。
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一面に繁殖したオオアカウキクサ。
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特定外来生物のオオフサモもオオアカウキクサに浸潤されてきた。
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オオアカウキクサの拡大写真:大きさは50~200mm。
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オオアカウキクサの拡大写真:葉はヒノキの葉状。根毛はほぼ無し。
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オオアカウキクサの拡大写真:直上写真の裏返し。
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上に見える白い小さな花はハゴロモモ、下左はスイレン。
 

スイバの栽培 [舎人公園での植物観察]

スイバの栽培

スイバ:タデ科スイバ属の多年草で雌雄異株

種子と地下茎で繁殖する。種子は秋に発芽し、根生葉で越冬する。

スイバは日本古来の植物で、年配のかたは、子供の頃茎をかじって遊んだ経験があるでしょう。シュウ酸を多く含み、やや酸っぱいが、うまみもあります。この酸っぱさが、名の由来。ただし、食べすぎは禁物、毒です。地方により、多くの呼び名があります。スカンポ、スイコ、キビスイコ、ショッパグサ、スイッパ、アカギシギシ、シンジャ・・・・。同じ仲間に外来種のヒメスイバがありますが、これは葉が数cmのホコ形でほっそりしているので分かると思います。雄花は白っぽく,雌花は赤っぽくなります。

私の住んでいる足立区でスイバを見つけるのは容易ではありません。よく似ているギシギシ属のギシギシの仲間(ナガバギシギシ、ギシギシ、エゾノギシギシ、アレチギシギシ)は身近に観察されます。これらのギシギシ類はかじっても味はありません。

舎人公園で野草見本園を設置し、色々な野草を育てているのですが、スイバがなく寂しい思いをしていました。たまたま、友人から、種子を入手し、我が家でポットに種をまき、ある程度大きくなってから野草見本園に移植しました。

移植した年は茎の伸長はなく、開花もしませんでしたが、翌年(播種後3年目)見事に多くの株に立派な穂をつけました。茎をかじったら、昔と同じ味でした。来園者の方にも味わっていただき、好評をえております。

日本では春先新芽を山菜としてイタドリ同様に食べる習慣があるそうです。

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スイバの果実:扁平な感じで風に飛ばされ易い。黒い小粒が種子。

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播種(2007年10月10日)後38日目の苗:発芽率は良いようです。-7fedf.jpg

2008年5月16日(播種後2年目)の生育状態:この年は茎は伸びず開花なし。

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2008年12月18日の状態で越冬準備:間もなくロゼット状態を形成する。

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2009年4月10日撮影:見事に茎が立ち上がり、かじって味を見るのに最適

の時期。間もなく開花し一サイクルが終了する。舎人公園野草見本園では

群落を形成しています。


早春の舎人公園野草見本園 [舎人公園での植物観察]

早春の舎人公園野草見本園

 

舎人公園野草見本園には100種以上の野草が生育していますが、冬の間は多くの種で枯れたような状態です。しかし、今の時期になりますと、春に咲く野草に大きな変化が現れます。今回は、カントウタンポポ、オオイヌノフグリ、スイバ、キュウリグサ、オトコエシ、トウダイグサの様子を紹介させていただきます。

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カントウタンポポ(キク科、多年草): 2月下旬より咲きはじめ、例年よりやや早い開花のようです。花の形は普通ですが、花柄が短いのが寒い時期に咲く特徴なのでしょう。野草園には、そのほか、セイヨウタンポポ、カントウタンポポとセイヨウタンポポの中間種(雑種)、シロバナタンポポ、アカミタンポポ、モモイロタンポポが見られます。

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オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科、2年草): この種も温暖化の影響か、2月ごろから開花が確認され、現在では果実が出来上がっています。

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オオイヌノフグリの果実(フグリ・陰嚢): 前回ご紹介の“図鑑にない野草”(2月25日)のコゴメイヌノフグリの果実と比べて見て下さい。オオイヌノフグリの果実(フグリ:陰嚢)はかなり扁平な形をしています。どこにでも生えているルリ色(瑠璃)の花を咲かせるオオイヌノフグリを見つけたら、フグリを探してみて下さい。フグリの大きさは幅6~7mmと小さいです。

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スイバ・スカンポ(タデ科、多年草): 舎人公園にはギシギシ類は何種類か生育しているのですが、スイバは存在しなかったので、種子から増やし、やっと多くの株が出来上がりました。私が子供の頃よく茎をかじった記憶があります。シュウ酸の酸っぱさが印象にあります。鳥取ではシンジャと言っておりました。まだ寒いので茎が短いのですが沢山の蕾が見られます。 

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キュウリグサ(ムラサキ科、2年草): 春早く咲くのですが、なにせ花が小さく(写真目立たない野草です。しかし、魅力的な野草です。それは、葉を揉んで臭いをかくと、なんとキュウリの香りそっくりです。そういう意味で人気のある野草です。どなたが付けたか知りませんが、ぴったりの名前です。

-7adc2.jpg           オトコエシ・男郎花(オミナエシ科、多年草) : この種も舎人公園には存在しませんでしたが、種子を入手し、育てて3年目です。2年目は開花しなかったのですが、今年は間違いなく咲くことでしょう。秋の七草のオミナエシ(女郎花)と同じ仲間ですが、花は白です。オミナエシより男らしい草姿から命名されたようです。

-1b067.jpg            トウダイグサ・燈台草(トウダイグサ科、2年草): 開花期の草姿が昔の燈台に似ているのでトウダイグサ。この写真では、それらしくありませんが、もう少し日日が経過すると燈台状になります。杯状花序を持つ珍しい野草です。開花期は4~6月ですが、もう開花間近です。

 

 


舎人公園野草見本園の冬のすがた [舎人公園での植物観察]

     舎人公園野草見本園の冬のすがた 

舎人公園ボランティア活動も今年は終わりに近づきました。本花壇は早春になると色々な花が咲き乱れ、来園者のかたの目の保養になることでしょう。ボランティア一同心よりお待ちしております(写真1)。ボランティア花壇内の野草見本園には、150種ほどの野草が生育し、それぞれに名前が付けられ親しんでいただいております。これらのうち、数種の冬越しの様子を紹介させて頂きました。 

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ボランティアの皆さん 

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オオオナモミ(キク科) 果実にはとげがあり衣服にくっつく(くっつきムシ)。北アメリカ原産帰化植物。一年で枯死し翌年くっつきムシの中の種子が発芽して生育が始まる。本野草園にはコセンダングサ、アメリカセンダングサ、シロノセンダングサがあり、これらのくっつきムシは衣服に着くともっと厄介です

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スイバ(スカンポ・タデ科) 春~夏ころ、伸びた茎をかじる(齧る)と適当に酸っぱく、昔多くの方がかじった記憶があるでしょう。昔、鳥取県ではシンジャといって子供の頃よくかじりました。酸っぱいのはシュウ酸で食べ過ぎないように。 

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メマツョイグサ(アカバナ科) 野草園にはマツヨイグサ科としてメマツヨイグサ、コマツヨイグサ、ヒルザキツキミソウ、アカバナユウゲショウが生育しています。写真はメマツヨウグサのロゼット葉(根出葉がバラの花のように円盤状に並んだ状態)で冬の寒さを防ぐため、また日光を多く受けるための工夫のようです。ロゼット葉は野草見本園にヒメムカシヨモギ、タンポポ類、アメリカオニアザミ、オニノゲシ、ハルジオン、ヒメジョオン、ヘラオオバコなどが見られます。 

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アーティチョーク(朝鮮アザミ・キク科) 巨大な花が咲き、栽培種では赤ん坊の頭ほどにもなるそうです。ツボミは食用にされます。花の美しさは驚きです。来年の開花が楽しみです。 

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シモバシラ(シソ科) 多年草。冬になると地上部が枯死するが根は生きています。枯死した茎の基部に零度以下の冷えた朝、芸術的なシモバシラの霜柱ができます。1~2月に今年も見られることでしょう。

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これは、昨年のシモバシラの霜柱です。シモバシラの霜柱は、本ブログですでに紹介させていただきました。

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アカミタンポポ(キク科) ほかのタンポポとアカミタンポポの見分け方は、葉や花などでは困難で、唯一開花後の綿帽子の時期の実の色で識別します。ほかのタンポポは皆黄土色ですが本タンポポは赤褐色で直ぐ区別できます。野草園で、セイヨウタンポポ、カントウタンポポ、雑種タンポポ、シロバナタンポポ、アカミタンポポが見られますが、正月というのにアカミタンポポの綿帽子がありました。セイヨウタンポポも花が咲いています。本ブログでも書きましたが、皇居では、12月10日シロバナタンポポが咲いていました。温暖化の影響でしょうか?

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モズのハヤニエ(速贄) モズが秋に虫などを捕らえて木の枝に貫いておくもの。翌春、他の鳥の餌に供されてしまうとしていう(広辞苑)。写真はツユムシ(推定)のハヤニエ。ハヤニエの目的は食物貯蔵、枝に刺せて食べやすくする、縄張り誇示、メスを引き寄せるなどと人間は勝手に言っていますが、真実はどれでしょう?こんどモズに聞いてみましょう!    


雪の中のスノードロップ [舎人公園での植物観察]

 今日節分の日、舎人公園では10㎝もの雪が積もりました。花壇の一角に可憐に咲いていたスノードロップが、雪に中から神秘的に姿を表わしていました。この花は、5年前球根として植えたものですが、毎年咲いてくれます。一昨年も大雪で、きれいな写真を撮ることができました。名前の由来からわかるように、下に垂れ下がった真っ白い花が”あたかも雪のしずく”のように映ります。

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 スノードロップ
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スノードロップ:翌日の風景
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親子で作られた?雪ダルマ


マルバツユクサの自生地発見(再) [舎人公園での植物観察]

マルバツユクサ
舎人公園の片隅にマルバツユクサが群落自生しているのを3年前に発見しました。ツユクサより葉が丸く葉縁は波打ち花が小さい。不思議なことに、地下にも花を咲かせ(閉鎖花)種子をつくる。マルバツユクサを引き抜いてみたら、白い塊がありました。これが、閉鎖花で、白い苞をむいてみると、地上部の花と同じように薄い青紫色の花弁と雄しべ、雌しべが観察されました。比較的珍しい植物なので舎人公園で保存しようと思っています。


アカウキクサが進入 [舎人公園での植物観察]

舎人公園大池にアカウキクサが大繁殖しています。昨年までは見られない風景です。世界最小のシダ植物(水生シダ)とされ窒素固定性のらん藻(シアノバクテリア)と共生し空中の窒素を固定します。見た目はアカウキクサのようですが、外来種のアカウキクサと推定されます。中国から、ハスなどに付着して入ったようですが、舎人公園には水鳥が運んだと思われます。興味のある方は調査してみて下さい。


イヌタヌキモの発見 [舎人公園での植物観察]

舎人公園の大池に今年イヌタヌキモを見つけました。水面上に黄色い花を伸ばしています。根は無く、水を浮遊し、茎には沢山の小さな虫をたべるための袋を沢山つけています。このような、食虫植物が何故この池に生育しているのか分かりませんが、水質汚濁が進み、生育環境が適するようになったのかな?


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